お口の中の歯周病菌によって引き起こされる感染症です
お口の中の歯周病菌によって引き起こされる感染症です。歯周病が発症する要因は多岐にわたり進行すると、歯肉や歯槽骨(歯の周りで歯をささえている骨)などの歯周組織を破壊していきます。
また慢性的に徐々に進行していきますので(まれに急性化します)、患者様の自覚症状の発現がどうしても遅くなり、強く認識した時には手遅れになってることも少なくありません。
少しでも進行してしまいますと単に歯石をとったりクリーニングをするだけでは決して治りません。気になる方は、虫歯治療などのついでに歯石をとるのではなく 歯周病専門医を受診し適切な診査、診断をお受けになることをお勧めします。
◆歯周病治療の内容
簡単な診査 お口の中を拝見し お口全体のX線を撮影。 この診査をもとに 約1時間、十分に説明いたします。(治療費 約3,000円)
・軽度の場合
⇒※ここで終了、メインテナンス移行の方もいらっしゃいます。
・中度の場合
⇒※再度精密検査の後、ここで終了、メインテナンス移行の方もいらっしゃいます。
・重度の場合
上記、中度の方と同じ過程の後、歯周外科手術・歯並び・かみ合わせの再構築・抜歯などを行います。
歯周外科手術とは
切除療法(不良な歯肉や深い歯周ポケットの切除)や再生療法(歯肉の再生・移植、GTRやエムドゲインによる歯周組織の再生、歯槽骨の再生)の事であり、局所麻酔下で1~3時間ほどで終了します。 その当日は、お風呂は軽めだったり、禁酒だったり、運動は控えていただいたり、患部には歯ブラシを当てないなど簡単な制限はありますが、ほとんど実生活には支障はありません。 遠方からお越しの方には、同時に複数の処置を行ったり、外科処置の場合は溶ける糸などを使用することにより来院回数を減らすこともできます。 その後、かみ合わせの再構築などを経て終了、メインテナンス移行となります。
院長より
私はこれまで 数多くの歯周病に罹患している患者様と出会ってきました。自覚症状はあるものの、なかなか周囲の人、あるいはかかりつけの歯科医に相談できず手遅れになってしまった患者様も多くいらっしゃいました。
上記に記したように歯周病にはさまざまな状況が存在しますが、私が言いたいのは、「現在がどのような状況であれ、決して手遅れということではない」という事です。その時、その時でベストの治療法を選択されればいいと思います。
ある程度進行してしまって数本の歯を抜かなくてはいけない方でもそこでベストを尽くせばそれ以上歯を失うことはないでしょうし、仮にほとんどの歯を抜かなくてはいけない方でも骨の状態がいいうちにその後の治療(インプラントや義歯など)に移行すれば、治療期間も治療費もある程度はかかりますがそれでも最小ですみます。
少しでも不安や疑問点がおありでしたら、まず第一歩を踏みだしてください。
現在かかりつけの先生でいいのか判断に迷ったらセカンドオピニオンを他に求めればいいと思います。
私のもとにもこれまで多くの方が電話、メールなどで相談されたり、セカンドオピニオンとして来院された方も少なくありません。歯周病は虫歯などと違い、お口全体が罹患しますし、ある程度進行すると歯を抜かなくてはいけなくなりますので気になられる方はなるべくお早い対応をされることを切に願います。
歯周病治療の流れ
お口の中の精密な検査
(X線、歯周ポケットの測定、歯型、口腔内写真、細菌検査) 院長及び歯周病専門の歯科衛生士が行います歯石とり、クリーニング、ブラッシング指導
お口の中の精密な検査(2回目)→ ここで完治の方もいらっしゃいます
歯周外科、再生療法、抗菌療法
かみ合わせの再構築
メインテナンス
歯周病治療費の目安
■ 精密検査 | 15,700円~21,000円 |
■ 歯石取り、 クリーニング(軽度) |
約3,000円 |
■ 歯石取り(中度以上) | 一回につき約3,150円 複数回必要です |
■ 細菌検査、抗菌療法 | 約23,000円 |
■ 歯周外科、再生療法 | 約105,000円〜約262,000円 症例により異なります |
当医院では患者様にとって最も最良な方法をご提案します。もちろん患者様のお考えや ご予算の範囲を最大限考慮いたします。 現行の健康保険制度の範囲でカバーできることと そうでないことを説明した上で治療に入りますのでご安心ください。